2006年12月09日

健保組合の裁量拡大 出産一時金70万円も可


 厚生労働省は7日、健康保険組合の事業運営指針を大幅改正し、健保組合の裁量権を拡大することを決めた。出産育児一時金35万円に各健保組合の独自判断で上乗せする付加金の限度額(現在17万5000円)を原則35万円に引き上げる。財政が豊かな組合は35万円以上の支給も認め、加入者は計70万円以上を受け取ることが可能になる。不妊治療に対する助成や、産休を取った加入者に対する出産手当金のさらなる上乗せも健保組合の判断でできるようになる。来年1月中旬に実施に移す予定だ。


 健保組合は厚労省が定める指針に基づいて事業を運営しており、さまざまな制約が課せられている。医療制度改革で平成20年度に医療保険制度が大きく変更されることや、健康保険組合連合会から要件緩和の要望が出されたことを受け、健保組合の裁量権を広げることにした。少子化対策につなげる狙いもある。


 現在、出産した人には出産育児一時金として各健保組合から35万円が支払われ、財政にゆとりのある組合では、この半額の17万5000円を限度に「出産育児一時金付加金」として上乗せ支給できる。今回は、この限度額を原則35万円とし、財政にゆとりがあればそれ以上の上乗せを認める。


 また、産休を取った加入者には、健保組合が出産前6週間と出産後8週間、出産手当金として月給の60%を支給している。現在、ゆとりのある組合は85%まで引き上げて支給できるが、さらに上乗せをできるようにする。


 これまでできなかった不妊治療への助成も認める。不妊治療の公的助成は1世帯あたり年10万円(19年度に20万円に引き上げ予定)で所得制限もあるが、健保組合の助成は独自に基準を定め、公的助成と併せて利用することも可能になる。


 このほか、月額26万7000円以上の高額医療費がかかった場合の患者負担(原則8万100円プラス限度額を超えた医療費の1%)の引き下げも、現在の2万5000円から健保組合の財政に応じてさらに引き下げられるようになる。


     ■


 健保組合事業運営指針の主な改正点


 一、出産育児一時金付加金の支給限度額を17万5000円から原則35万円に引き上げ(35万円以上も認める)


 一、月給の85%まで引き上げを認めている出産手当金の上乗せ基準を撤廃


 一、健保組合独自の不妊治療助成を容認


 一、高額医療費の患者負担限度額の引き下げ基準2万5000円の撤廃


(2006/12/08 02:51)


SANKEI DIGITAL INC


http://www.sankei.co.jp/kyouiku/fukushi/061208/fks061208000.htm

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精子保存夫の存命中だけ 死後受精認めず


産科婦人科学会ガイドライン案


 


 生殖補助医療に使う精子を、凍結して保存する期間について、日本産科婦人科学会(理事長・武谷雄二東大教授)は、「精子を提供した夫の生存期間に限る」とする会告(ガイドライン)案をまとめた。


 亡夫の精子を使って生まれた子について、最高裁が父子関係を認めなかった例があり、学会としても死後受精に公式な見解を示した。16日の理事会に提案され、来年4月の総会で正式に決定する。


 最高裁は今年9月、夫の死後に誕生した子の認知について今の民法は夫の死後の妊娠・出産を想定しておらず、死亡した父との法律上の親子関係は認められないとして、原告側の請求を棄却した。


 これを受けて、学会倫理委員会(委員長=吉村泰典慶応大教授)が会告案を検討。倫理委では、父子関係が認められない現状では、死後受精で生まれた子の福祉が十分に担保できないと判断した。会告案では、凍結保存した精子は、提供者の夫が死亡した場合には廃棄するとともに、医療機関に保存してある凍結精子の他人への売買も禁止。夫が生存中、妻にしか利用できないようにする。未婚男性も同様に「生存中」に限定する。


 凍結技術の進歩で、精子や卵子、受精卵の長期保存が可能になってきた。精子保存は、男性がん患者が放射線照射や抗がん剤治療の前に行うケースが多い。


 学会は、凍結受精卵の保存期間については、会告で結婚が継続している間に限定、凍結卵子はその女性の生殖年齢の期間内としていた。精子の凍結保存については、不妊治療を行う医療機関で広く使われている技術だとして、会告を定めず医療機関に任せていた。


 死後受精の最高裁判決 凍結保存していた亡夫の精子で体外受精し、男児を出産した西日本の40歳代の女性とその男児が、亡夫の子と認知するよう国に求めた訴訟で、最高裁第2小法廷は9月4日、「立法がない以上、法的に父子関係は認められない」と、女性側の請求を棄却した。同様の訴訟2件も最高裁は同8日、請求を退けた。


[解説]法制化へ地ならし


 急速に進む生殖補助医療に、日本では法整備が追いついていない。死後受精による父子関係の問題も、子の福祉、社会通念など様々な観点から検討が必要だ。


 厚生労働相と法務相が11月30日に、日本学術会議に対し、生殖補助医療のあり方について審議を要請したが、同会議では、拙速な議論を避けたい考えで、金沢一郎会長は、答申までには「1〜2年かかるだろう」と見通す。仮に死後生殖の父子関係が法制化されるにしても相当先の話だ。


 日本産科婦人科学会が、凍結精子の保存期間に関して会告を定めるのは、国としての大方針が決まるまでの間は、死後生殖が行われないよう、歯止めをかける狙いがある。専門家集団として社会に対し一定の責任を果たすとともに、法制化に向けた基礎固めを行うともいえる。


 ただし、この問題は米英は一部容認、独仏などが禁止と海外でも判断が割れているだけに、強制力のない会告で、どこまで抑止効果をあげられるか。


 会告がしばしば破られてきた例があるだけに、状況は不透明ともいえよう。(科学部 吉田昌史)


読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061209ik04.htm

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2006年12月03日

黄体

卵胞の残留物から作られ、女性ホルモンのプロゲステロンを作る物質。


http://homepage3.nifty.com/stork/nokids/word1.html#a

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2006年11月30日

飯塚理八氏(慶応大名誉教授、産婦人科学)

飯塚理八氏(いいづか・りはち=慶応大名誉教授、産婦人科学)29日午前9時38分、呼吸不全のため横浜市の自宅で死去、82歳。北海道出身。通夜は12月4日午後6時、葬儀・告別式は5日午前11時、東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻、登代子(とよこ)さん。

 日本の不妊治療の第一人者。高確率で女子を産み分けるパーコール法を開発、日本産科婦人科学会会長などを歴任した。

(11/30 08:23)

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代理出産 法整備検討

既成事実化に危機感
 政府が今回、代理出産などの生殖補助医療に関する法整備に踏み切る背景には、出産に関する技術進歩に、法律が追いついていない現状がある。法務、厚生労働両省には、妊娠と出産の法的ルールがないまま、「既成事実化」が進んでいくと、混乱がさらに深まるとの危機感がある。

 不妊カップルの女性に代わって別の女性が子どもを宿す代理出産は、生殖補助医療が抱える問題点の典型例だ。出産を希望する不妊カップルやその相談を受ける現場の医師らが、生殖補助医療に望みをつなぐ気持ちを否定はできない。

 しかし、感情論だけで法制化を進めるのは危険だ。倫理、法律、医学的な安全性など多方面から議論を深める必要がある。これまで政府は、生殖補助医療のあり方については厚生労働省、出生児の法律上の親子関係については法務省で縦割りの検討をしてきた。日本学術会議に審議を依頼するのは、省庁間の垣根を超え、より高いレベルで議論を深めることが不可欠だと判断したためだ。

 代理出産の是非は、諸外国でも判断が分かれている。フランスのように基本的に禁止している国もあれば、英国のように安全性確保や非営利を前提に容認している国もある。出生児の未来、少子化に悩む社会を考えれば、早急なルール作りが必要だ。(政治部 久保庭総一郎)

(2006年11月30日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061130ik05.htm
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2006年11月29日

少子化の原因は養育費負担、女子高生意識調査…清州


  【清州23日聯合】少子化が社会問題として浮上する中、女子高生も少子化を深刻に受け止めていることがわかった。清州市にある一信女子高校の読書新聞クラブが同校の在学生524人を対象にした少子化に関する調査結果によると、少子化が「深刻だ」と回答したのは51%、「深刻ではないが、数年後には深刻になる」は38%を占めたのに対し、「まったく深刻ではない」は3%にすぎなかった。


  少子化の原因については、69%が子育てや教育などにかかる「費用」を挙げ、女子高生も金銭問題について懸念している実態が浮かび上がった。次いで「充実した人生のため」(26%)、「出産が怖い」(2%)、「夫婦だけで暮らしたい」(1.5%)の順だった。


  解決策について尋ねると、全体の51%が子育て負担を最小限にとどめる政府の長期的な政策が必要だと回答した。このほか、共働き夫婦向けの保育施設の拡大が33%、男性の子育てと家事の分担が9%、正しい出産と子育てに向けたプログラムの開発が4%、不妊や障害を持つ女性への出産補助が3%などだった。


http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=642006112202800&FirstCd=03

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2006年11月28日

代理出産、卵子提供などの「ネットショッピング」に警鐘


対外受精を希望する夫婦にとって、ネット利用で卵子の提供者探しが容易になる一方、値段の高騰や悪質業者の介在といった問題も浮上している。(ロイター)

2006年11月27日 12時28分 更新

 推定30億ドル規模の代理出産業界がインターネットへ進出する中、ネットに文字通り生命を見出す人が増えている。


 しかし、どんなオンラインベンチャー事業にも言えることだが、ネットショッピングには危険が付き物だ。


 この場合、インターネットはコンシューマー(時にはどうしても子供が欲しいという人)が、手っ取り早くかつ目立たずに卵子や精子の提供者を見つける手段を与えてくれるかもしれない。しかし金銭の損失や失望につながる可能性もあると、不妊治療の専門家は指摘する。


 「このビジネスの多くがサイバースペースに移っているのは驚くにあたらない。Lands'
Endの商品を店で買うのは気にならなくても、卵子を公衆の面前で買うわけにはいかない」。米代理出産業界の規制推進派であるハーバードビジネススクールのデボラ・スパー教授はこう話す。


 今でも単純にショッピングカートをクリックしてネットで卵子を入手するというわけにはいかず、提供を受ける側と提供する側の適切な照合、選別、調整のために必要な手順や注意事項について理解していない人が多いとスパー氏は言う。


 別の専門家によると、あまり評判の良くない卵子提供サイトでは、提供を受けたい側がプロフィールを見るために返金不可の多額の前金を要求されてそれを支払ったり、何カ月も提供者が現れるのを待たされた挙句、結局実現しないこともあるという。


 卵子提供を受けるためのコストは数年前は約2500ドルだったのが、高い場合で3万5000ドルにまで急騰した。これは、規制による監視がないため「エッグハンター」と呼ばれる新手の販促業者が、提供を受ける側と提供する側とのネット上の仲介役となることができてしまうからだと、不妊治療を専門とするアリゾナ生殖医療専門施設の共同メディカルディレクター、ドリュー・モフィット医師は解説する。


 実際、Googleで無作為に「卵子ドナー」と検索してみると、120万近いリンクが出てきた。中には「ホットでスマートな卵子ドナー」をうたったものや、学生向けの広告で卵子と引き換えに書籍代や学費、“(美容整形など)選択的”手術代として7000ドルなどという金額を提示しているものもあった。


 「エッグハンターの介在は料金急騰を招く一因となっている。これで結局損をするのは提供を受ける側だ」とモフィット氏。


 女性は大金に目がくらんでしまうこともあるが、ドナーになれば時間を取られ、体に負担がかかる可能性もあるという現実とリスクも認識すべきだと専門家は言う。自分が誕生を手助けした子供をほかの女性が育てているのを後になって悔やむ女性もいるという。


 「ネットを見るたびに卵子ドナー業者が5件ずつ増え、卵子と引き換えに多額の現金をすぐにもらえるとか美容整形まで受けられるなどと約束していることにショックを受ける」。1992年に設立された卵子ドナープログラム(本拠ロサンゼルス)のシェリー・スミス氏はこう話す。


 確かに米食品医薬品局はあらゆる人体組織の扱いに対し規制をかけており、専門組織の米生殖医療学会(www.asrm.org)と生殖補助医療学会(www.start.org)では、生殖医療行為に関する基準を設けている。しかしモフィット氏によると、いわゆるエッグハンターの多くは同学会の認可を受けていないのが普通だという。


 「インターネットに関する限り、遠くオーストラリアの夫婦とも協力して何百人ものドナー情報を簡単に利用してもらえるというメリットがある」とスミス氏は言う。


 「しかし問題は、このせいで提供者を物として見るようになり、家族形成において感じるべき人間的触れ合いがなくなってしまうことだ。カタログを見て車を買うのとはわけが違う」(同氏)


 認可施設での卵子提供プロセスにはさまざまな段階がある。提供を受けたい女性と父親となる男性の精子は、妊娠が可能であることを確認するための検査を受ける。


 卵子提供者は心理テストと伝染病の検査で選別され、複数の卵子を生成するためのホルモンを服用する。一方、提供を受ける側はドナーの生理の周期に合わせるためにホルモンを服用する。


 採卵の際は麻酔がかけられ、処置室で受精の準備が行われる。受精の2〜3日後、受精卵を被提供者の子宮に移植する準備が整う。


 スミス氏のプログラムは通常2〜3カ月かかるという。提供を受ける側とのコンサルティングから始まり、その後コーディネーターの助けで提供を受ける側がドナーを選ぶ。5550ドルの料金には弁護士費用、保険、有資格の遺伝学者との面談費用が含まれる。


 卵子ドナーサイトを探す際にチェックすべき点としてスミス氏が挙げるのは、郵便のあて先が記載されているか、損害賠償保険に入っているか、有資格の施術者がいるかどうかなど。


 「子供ができない夫婦の絶望に付け込んで利益を得ている業者や、途中で手を引いてしまう業者が開設したWebサイトも存在する」と同氏は話し、自分が知っている夫婦の中には2万5000ドル近くを失った人もいると言い添えた。


 美しい卵子ドナーの写真を掲載しておきながら、宣伝文句とは裏腹にその女性は実際にはもう卵子を提供していないという、おとり販売の手口を使ったサイトについても同氏は注意を促している。


 「生命の誕生にかかわるビジネスが存在していながら、それにまったく規制がかけられていないのは論外だ」と語るハーバードのスパー氏は、「The
Baby Business: How Money, Science, and Politics Drive the Commerce of Conception」(ベビービジネス:金の論理と科学と政治が妊娠商売に拍車をかける)の著者。同氏によるとこの著書は、業界の規制について論じているという。


 「こうしたサイトと連携しているのはほとんどが医療関係者だが、悪徳業者も存在する。だから私は規制が全関係者にとって最善の策だと言っている」と同氏は語った。


[ロサンゼルス 24日 ロイター]

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ぬる湯でリフレッシュして新婚気分


 結婚後、子供を望んでいるのに2年を経ても子供ができない場合は不妊症と診断されることがあります。


 原因はさまざまで、最も多いのはストレスによる月経異常、排卵が無いなど卵巣の働きが悪いためのものです。次いで子宮発育不全、卵管閉鎖などで、原因の6割は女性側にあるとされています。


 男性側では生活環境で精神的なストレスが強いと、精子の出来が悪くなります。性交回数が減ることも大きな原因です。


 お互いに医学的な検査を受けても異常がないのに子供を授からない場合、その間の性生活を振り返ってみることが必要です。性交の頻度、タイミング、避妊法、生活環境などです。アルコール飲料の飲みすぎも関係します。


 女性側からみると、結婚当初、避妊を続けていると、正常な排卵への回復は比較的遅くなるといわれています。また、精神的な影響で月経異常が起こり、不妊の原因となることが多くなります。


 温泉の効き目は主として女性側にあり、男性側に効果があるかどうか不明ですが、温泉地に行くと転地効果があります。夫婦で日ごろのストレスから解放されて新婚気分になり、子供をつくることに専念すれば、不妊症解消が期待できるでしょう。


 卵巣の発育不全には、保温効果の強い塩化物泉、鉄泉が有効とされています。膣炎、子宮周囲炎には殺菌作用のある硫黄泉や酸性泉が利用されます。また、炭酸水素塩泉で膣内の酸度の調節が行われて、不妊が解消される場合があるといわれています。


 古来、「子宝の湯」は「静寂な温泉地で温度はぬる湯」で、子授けの神、金勢明神が祭られているところが多くあります。金勢明神とは金属、石、木などで作られた「たくましい男根」の置物です。


 湯治場での金勢明神を崇拝する民俗信仰は古くから行われていた記録がみられます。かつて農家の婦人たちが農事、家事から解放されて、夫婦ともどものんびり温泉につかり見事な金勢様に触れていると、心身ともにリフレッシュして身ごもるチャンスに恵まれたのでしょう。


 藤七(岩手)、蒸けの湯(秋田)、五色(山形)、栃尾又(新潟)、熱塩、横向(福島)、吉奈(静岡)、真賀(岡山)、小浜(長崎)、天ヶ瀬(大分)など、子宝の湯といわれる温泉は全国にあります。


旅行読売12月号より


(2006年11月28日  読売新聞)
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